2026/01/22 23:35

「〇〇ちゃん」「〇〇くん」

ただ名前を呼ぶ。
それだけのことなのに、子どもの表情がふっと緩む瞬間があります。

私は保育士として、日々たくさんの子どもたちの名前を呼んできました。
朝の登園時、不安そうな顔をしている子に、そっと名前を呼んで声をかける。
それだけで、少し安心したように保育室に入っていく姿を、何度も見てきました。

名前を呼ばれるということは、
「あなたを見ていますよ」
「ここにいていいですよ」
というメッセージでもあります。

子どもは、言葉で説明されなくても、
名前を通してその気持ちを受け取っています。

忙しい毎日の中で、
つい「早くして」「こっち来て」と用件だけを伝えてしまうこともあると思います。

一日のどこかで、
ただ名前を呼んであげる時間があれば、
子どもの心はちゃんと満たされていきます。

名前は、その子が生まれて最初にもらった、大切な贈りもの。
ご家族が悩み、想いを込めて選んだ、世界にひとつだけの言葉です。

その名前を呼ぶたびに、
子どもは少しずつ「自分は大切にされている」と感じ、
自分の存在を信じる力を育んでいきます。

命名書アートは、
その名前に込めた想いを、目に見えるかたちで残すものです。

慌ただしい日々の中で、
ふと視界に入った名前が、
「大切に想って名付けた」という原点を思い出させてくれる。

名前を呼ぶこと。
名前を見ること。
その積み重ねが、親子の心をそっとつないでいくのだと感じています。

今日も、
たった一度でいいので、
やさしい気持ちで名前を呼んでみてください。

それだけで、子どもの心はちゃんと安心しています。