2026/01/16 21:10

「この名前で、本当によかったのかな」

出産後しばらくして、
ふとそんな気持ちになる方は、実は少なくありません。

名付けのときは、たくさん考えて、悩んで、
家族で話し合って決めたはずなのに、
育児が始まると、毎日があまりにも慌ただしくて、
その時間さえ遠い昔のように感じてしまうことがあります。

私は保育士として、
たくさんの子どもたちの名前を呼んできました。

呼ばれるたびに振り向く子、
名前を呼ぶと安心したような表情になる子、
自分の名前を誇らしそうに話してくれる子。

その姿を見ていると、
「名前は、その子らしさと一緒に育っていくものなんだ」と感じます。

最初はまだ小さくて、
ただ呼ばれていただけの名前が、
成長とともに、その子の表情や性格、しぐさと結びつき、
少しずつ“その子そのもの”になっていく。

だからこそ、ある日ふと、
我が子の寝顔を見ながら
「この名前にしてよかったな」と思える瞬間が訪れます。

それは、特別な出来事がなくてもいいのです。
何気ない一日、
名前を呼んで笑ってくれたこと、
呼びかけに応えてくれたこと、
その小さな積み重ねの中で、
確かな実感として生まれてきます。

命名書アートは、
その“最初に選んだ想い”を、
そっと思い出させてくれる存在だと私は思っています。

忙しい日々の中で、
自分の選択に自信が持てなくなったとき、
名前を見ることで、
「大切に想って決めた」という事実に立ち返れる。

名付けは、もう十分すぎるほどの愛情です。
迷ったことも、悩んだ時間も、
すべて含めて、あなたの想い。

この名前にしてよかった。
そう思える瞬間が、
これからも何度も訪れますように。